メンバー
柴田隆浩(Vo&Gt)
忘れらんねえよについて
時は2008年、普通のサラリーマン生活を送っていて、「こんなんで良いのかな俺の人生」と暗くなっていたところ目にしたのがチャットモンチーの「ハナノユメ」自分もこんなかっこいいステージに立つんだと思いたち、バンドを結成するに至ったそう。
しばらくはスリーピースバンドでしたが、2015年にドラムが脱退、2018年にベースが脱退し、一人になってしまった今も、「忘れらんねえよ」として活動しています。2020年現在はサポートメンバーを入れて活動中。
いわゆる青春パンクと呼ばれるバンドで、基本的には「モテない」「売れない」を叫んでいる。これが泥臭くもかっこよく見えてしまうんですよ。バンドって怖い。あともうそれなりに売れている。
フェスの1番大きなステージに辿り着いたり、テレビに出まくって国民的アーティストになるようにはさらさら見えない。広く愛されるためにはちょっと清涼感が足りないよね、あまりにも、泥臭い。
「バンドが売れるためには若い女の子のファンを狙え」というのはアイドル化しているとも言われる邦ロック界での鉄則だが、全く違う路線を行っている。あまりにも男性ファンが多い。しかもモテなそうな男たちの。
歌詞も曲もライブも全部、伝わってくる一生懸命さがある。綺麗事よりも本音を、駆け引きよりも直球。時に過剰になることもあれど、ダサくても真っ直ぐな姿勢が、俺たちの憧れに映るのだ。
ファンもファンというよりは、柴田を友達のように見てる。もしくはちょっと前を行く、突き抜けた兄貴、みたいな扱い。コメント欄見てても、「俺らの希望はお前だけだ!」みたいなやつが多い。結婚とかしちゃったらどうするんだろうね。
さっきも言ったけど、バンド界隈ではもう売れている方だろうし、さすがに全くモテないわけじゃないはず。ほら、女の子はよくこういう人を「かわいい」っていうし。それでも出す曲のスタンスはあまり変わっていなくて、なんかそれに説得力がある。ファンとしては幸せを願うべきなんだろうけど、柴田にはこれからもずっとダサいままでいてほしい。それが、最高にかっこいいから。
ここからはじめる忘れらんねえよ
俺よ届け
だけども読んだ漫画の数じゃそいつに負けない
好きな子には彼氏がいるけど、それでもずっと君が好きだ。忘れらんねえよ最大の武器はこのストーカー性。熱い愛情。全力の感情。この曲には「新・俺よ届け」という歌詞の違うバージョンもあるけど、原曲のこっちの方が好き。
バンドやろうぜ
音楽だけじゃ食べていけないから
今夜もバイトのまかない食べている
なんという なんという素晴らしい日々だ
将来雑誌で話ができるよな
忘れらねえよの持つもう一つの側面。夢を追いかけるアツイ姿。あとこのPVがめっちゃいい。ファンや友達、アーティスト仲間が参加して作ってる。さっとわかるだけでも、グドモ、ブルエン、キュウソ、四星球あたりがいる。最後に出てくるのはこのサムネ。バンドを始めるきっかけになったチャットモンチーまで出てる。なんか感動しちゃうよ。
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