メンバー
もっさ(Vo&Gt)
朝日(Gt)
藤田(Ba)
カズマ・タケイ(Dr)
中村郁香(Key)
ネクライトーキーについて
元々はコンテンポラリーな生活というバンドを組んでいた朝日、藤田とそのサポートメンバーだったカズマタケイ。
そのコンテンポラリーな生活のファンだったもっさがニコニコ動画で歌っているのを朝日さんが聴いてバンドに誘おうと思っていたところ、もっさが高校生だということを知って断念
数年後、ツイッターでもっさがコンテンポラリーな生活のライブに来ていることを知り、自分のライブの後、その場でもっさを誘ってネクライトーキーが組まれました。なんかドラマチック。その後、しばらくはサポートで入っていた中村(むーさん)も正式メンバーになり、5人体制になりましたとさ。
ネクライトーキー最大の武器は耳に残るもっさの歌声。アニメの声優のような子供っぽく無邪気な声。かなり特徴的だから、声が苦手と離れる人も多い一方で、好きになればとことんハマってしまう他にはない特殊な色だ。この声に一目惚れした朝日の先見の明はすごいね。
この声に派手な音楽性が合間って、ミュージックビデオが一気に話題になった。突出したものがあればSNSに強い。そしてこの時代、SNSに強いというのは売れるための最適解みたいなもの。見事に成功した。
ちょっとの話題性で終わっていないのは、ネクライトーキーの賢さだなあと思う。求められているような、意味はよくわからないけど、底抜けなポップソングを連発しちゃんと期待に応えていく。その一方でアルバムにはどちらかといえばメンバーの根幹にあるような、後ろ向きな心情を歌った良い曲も並ぶ。楽しさ重視の色物バンドの寿命は短い。その辺もちゃんとわかっているようだ。
そして音源の煌めきに負けないくらい、ライブにも力がある。原曲をライブ用にアレンジするのも上手いし、ネットから売れただけあって配信も上手かった。上手いというかセンスがある。ちゃんと気持ちいいところがわかっている感じがする。この辺は実は長いバンド歴の強みでもある。
一見するとはちゃめちゃバンドのようだけど、ちゃんと地に足着いた側面があるからこそのブレイクだと思うし、すでに大きな伸びを記録しつつ、まだまだ伸びる雰囲気があるのも楽しみだ。個人的には表現の幅が広がってきたなと思う、もっさの歌い方に注目してる。
ここからはじめるネクライトーキー
こんがらがった!
どうせ上手にやっていけやしないなら
今僕らにとって大切なもんって
皆殺しのメロディーだけ
「だ!」がかわいいこのMV。ネクライトーキーの派手ポップの筆頭だ。このころの曲はこんなのばっかり。ピコピコなる眩しい音とキャッチーなメロディが第一印象だけど、結構な歌詞である。
だけじゃないBABY
ずっと信じていた君の言葉も
どうせいつかは要らなくなるだろうから
そんなの手放そうぜ
絶望はいつでも昨日へ向かう
心の中にあったんだ
このバンドのもう一つの側面。そしてこっちが芯の部分だと思う。この曲の歌詞は特に好きで、しっかり心に刺さってくる。このバンドに辿り着くまでの苦しかった時間を思い出して書いたのかなって思ってる。ホントいい歌詞。もっとこういう曲が聴きたいよ。
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