MOBILE ROCK http://mobile-rock.spursnavi.com Sun, 25 Oct 2020 10:54:20 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=5.5.14 http://mobile-rock.spursnavi.com/wp-content/uploads/2020/04/cropped-e1586423933515-32x32.png MOBILE ROCK http://mobile-rock.spursnavi.com 32 32 132725423 エルレの『Marry Me』とマイヘアの『虜』の共通点 http://mobile-rock.spursnavi.com/column-034/ http://mobile-rock.spursnavi.com/column-034/#respond Sun, 25 Oct 2020 10:54:16 +0000 http://mobile-rock.spursnavi.com/?p=1601 元々好きだったELLEGARDENの『Marry Me』と去年リリースのMy Hair is Badの『虜』

なんか似てるなと勝手に思ったという話

Marry Me

エルレの中で一番好き。好きすぎて世界中の全英語詞の歌の中で唯一なにも見ずに歌える。邦楽ファンにこれほど歌詞の意味を知られている英語の曲はないんじゃないだろうか。教科書に載せたい

要約すれば、
「今日は憧れの女性の結婚式、自分がもっと魅力的な人間だったら結婚してくれただろうか」
といったところか。

切ない

こちらはYouTubeにもApple Musicにも音源なし。

まあマイヘアらしい曲。疾走感と愛情の暴走。センスはストーカー。日本語詞だけど要約すると
「こんなに大好きなんだから、僕の最後の人になってよ」
かな。

怖い

共通点

というわけで本題。14年も隔ててリリースされているこの2曲、なんか似てるなと思いました。羅列しましょう。

1.お互いの4thアルバムに収録のアルバム曲

最初から薄い。

書こうと思って調べていたら気づいたことだから入れてみた。『虜』の方はリード曲として扱われてもいないアルバム曲だけど、『Marry Me』の方はベストにも入っているし、ライブでも鉄板曲。

2.短い曲

手元のiPhoneによると、『Marry Me』は2:50で『虜』は2:47だった。ちょっと共通点っぽくなってきた。基本のスピード感も同じような雰囲気だ。マイヘアの方は途中でペースアップからのペースダウンと、ややかき乱してはくる1けど。

3.メッセージ

込められている思いは同じ。

「僕と結婚してほしい」

ただし、プロポーズではない。

あとスタンスはちょっと違っていて、細美さんはは
「僕が金持ちになったら、ハンサムになったら、背が高くなったら、結婚してくれるかい?もし、来世にそうなれたら・・」
とちゃんと控え目なのに対して、椎木さんの方はというと、
「僕の全部をあげる!こんなにいいところがあるんだ!いっそ奪いに行きたい!」
と相変わらずの暴走ぶり。自分の今年か考えていない。そういうところだ。うん。

4.立場

相手に恋人がいる。

『Marry Me』ではもう相手の結婚式に参列している時の曲なので、手遅れだ。
『虜』の方でも、「あいつはブームで終わりさ」という一節があるので、相手には彼氏か好きな人がいる。

5.距離感

まずは『Marry Me』

Maybe not She don't remember me
(きっと彼女は僕のことを覚えていない)

Maybe not She don't know how I feel
(きっと彼女は僕の気持ちを知らない)

Maybe not She don't even know my last name
(きっと彼女は僕の苗字も知らない)

そして『虜』

ほら そう底なしに君のことを思っている
でも君は僕の名前すら知らない

切ない気持ち、熱い思いを一瞬で吹き飛ばす事実

え、、名前を、、知らない??

そう、この2曲を結びつけたきっかけはここ。そんな遠い存在の人と結婚したいと思うもんなんですかね。

まあ若干違いはあって、エルレの方は結婚式に出ているから、おそらく新郎新婦共に同じ高校の仲間で、主人公は新郎の友人だ。新婦は学校でも有名な子だったから一方的に想ってる。「last name」つまり、苗字を知られていないということなので、向こうのカップルと会うときに名前くらいは認知されているよね、くらいの距離感だ。

マイヘアの方はよりわからない。「あいつはブームで終わりさ」というからには、「君」の彼氏か好きな人は知っているくらいの関係であると推測できる。もしくは芸能系の人で、交際の報道でも見たのか。面識さえないなら怖すぎるからそれはやめておこう。

いずれにせよ。ストレートなラブソングのようで、名前も覚えられていない相手を想っているという曲なのだ。って書くとなんかダメだな。不審者感がすごい。まあいいか。

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秋山黄色は米津玄師じゃない http://mobile-rock.spursnavi.com/column-033/ http://mobile-rock.spursnavi.com/column-033/#respond Sun, 04 Oct 2020 04:55:32 +0000 http://mobile-rock.spursnavi.com/?p=1837  似ているバンド・アーティストというのはたしかに存在する。そもそもバンドというものは基本的にボーカル、ギター、ベース、ドラムの4音しかなく、最近はそこにシンセを入れるのが流行っているが、それでも完全なオリジナルサウンドを作り出すのは難しい。

 音楽に詳しい人からすれば、それぞれの機器による音の違いでさらに細かく聞き分けられるのだろうが、普通のリスナーにはまず無理。アコギとエレキのギターの違いはなんとなくわかるが、ベースに至ってはさっぱりだし、ドラムはそもそもそれぞれのパーツの違いさえわからない。シンバルとバスドラと名前のわからない軽めの音の太鼓がいくつかあるくらいの認識だ。

 そんな縛りプレイとしているのだから、当然違いを生み出すのは難しく、新しいバンドを見つけると、どうしても、〜っぽいなあと近しいバンドの名前が思い浮かんでしまう。ただそれでも僕らはなんとかしてそれぞれに違いを見つけ、好きなバンドとそうでないバンドに自分の中で振り分けていくのだ。

 サチモスの大ブレイク後に、同じような音楽性のバンドがポツポツ出てきた時にも、その流れを煩わしく思った人も多いはずだ。パイオニアはいつだって正義で、ジェネリックは嫌われる。最初に売れ出した方を好きであるほどにその感情は大きくなっていくものだ。これはもう仕方がない。音楽の好き嫌いなんて結局は感情でしかないのだから。

 長くなったけど、今回の主題は秋山黄色。勝手ながら米津玄に師事する方だとずっと思っていた。聴く前からなんとなくそんな印象を抱いていた。先入観は良くないね。

 みんなそう思っているらしいね。よかったずれてなくて。

 物事には全て理由がある。聴きもしないのに同じようなもんだと思っていたのは何故なのか。みんなが並べて調べようとするのもおそらく同じイメージを持っているからだ。羅列すると、

・男性ソロで本名なのか怪しいような漢字4文字の並び
・長い前髪で斜め下を向くような暗さのあるアーティスト写真
・インターネットメインで売り出してきた感
・MVの雰囲気

 こんなところか。言いたいことが伝わればいいから、多い少ないは気にしないでほしい。

 先日ラジオで流れていたのをきっかけに、ふと聞いてみようと思った。3月に出した1stアルバム「From DROPOUT」で秋山黄色デビューした。

 え、ぜんぜん米津玄師じゃない。まず最初にそう思った。次の感想はうるさいだった。

 早めに弁解するが、うるさいは褒め言葉だ。直前に聞いていた誰かの曲に比べて、音がでかい。そのせいか、あれ、かっこいいってなった。単純すぎて自分に驚く。たしかに外面だけ見れは米津風なのかもしれないけど、蓋をあけるとまるで違う。曲だけ並べて聞かせて似てるという人はいないんじゃないだろうか。

 米津玄師はアイデアに溢れた人で、音を色々いじってみたり、今や慣れてしまってそうは思わないが、出てきたときは割と変化球を使うタイプの選手だった。秋山黄色はというと、直球型、もっとロック感が強い。ベース、ドラムの音が大きく、重厚感のある音と、疾走感重視の曲作りをしてる。それでも全体的に王道のサウンド、完成度は高いと思うが。

 それと気になったのが、アルバムを通じて、ボーカルで始まる曲が一つもなかった。ネットやサブスクでいくらでも音楽を漁れるこの時代に、手っ取り早く好まれるのはサビから始まる曲だ。例えばHump Backなんかはリード曲は全部そう。

 強気で、面白い。聞き手に媚びすぎることなく、ちゃんと一曲通じて勝負する。このアルバムだけではなく、Apple Musicで聴ける範囲の全ての楽曲がイントロありの曲だ。いいじゃないか、信念持ってやっていこう。

 食わず嫌いはよくないな、と改めて反省した。これまでもきっとこんな感じで見逃してきたアーティストがたくさんいたんだろうな。秋山黄色は秋山黄色、ぜんぜん米津玄師じゃなかった。

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Creepy Nutsが好きすぎる、人として http://mobile-rock.spursnavi.com/column-032/ http://mobile-rock.spursnavi.com/column-032/#respond Sun, 27 Sep 2020 11:02:45 +0000 http://mobile-rock.spursnavi.com/?p=2343  名前はだいぶ前から知っていた

「日本一のラッパーと世界一のDJが組んだHIPHOPユニット!」

 という宣伝文句も聞いていた。

 ラップもDJもヒップホップも、自分の人生には全然関係ないものだと思っていたから、興味を持つことさえなかった。どうせいかつい兄ちゃんたちがオラオラやってる怖いグループなんだろうなというイメージ。周りにも聞いてる友達はいなかった。

 そんなCreepy Nutsにハマった。きっかけはまさかのラジオ。いや、Creepy Nutsとの出会いとしてはスタンダードなのかもしれない。YouTubeなんかのコメントを見ててもラジオリスナーが多すぎるから。

 ちょうど家で過ごす時間が長くなった時期だったので、片っぱしからラジオを聞いていた頃で、基本的には知っているアーティストや芸人のものに挑戦していたのに、名前はフェスのタイムテーブルかなんかで知っていたからということで流してみた。そして、これがまあ面白い。

 Creepy Nutsのオールナイトニッポンゼロ、もう3年もやっているらしい。3年前なんて彼らがメジャーデビューしたかどうか。今もない知名度よりもさらに知られていなかったはずで、しかもヒップホップユニットなんて、よく抜擢されたもんだ。

 聞いていて、素直に関心してしまう。よくもまあ何でもない話題を広げて盛り上げていけるもんだと。特にヒップホップの話をしているわけではないから、何も知らなくても聞ける。たまに彼らの先輩ラッパーたちの名前が出てきて、その人たちにことはよくわからないけど。

 長髪パーマのR-指定とシュッとした黒髪のDJ松永のコンビ。どっちがラッパーでどっちがDJかは一目でわかるのに、性格的にヤバいのは松永。先輩に生意気なことを言ったり、他のアーティストをからかったり、あれやこれやと失言をかましているのはたいてい松永の方で、それをたしなめるのがR指定だから最初は意外だった。

 そんな2人がただワイワイ喋っているだけなんだけど、他の番組に比べての笑いの要素が強くて好き。電車で聞いてみたけどありゃ苦行だった。マスクしてる時期でよかった。

 そんなクリーピーナッツが売れかけている。すごく今、飛躍の雰囲気がある。

 これまでもラジオを始め、オファーがあればテレビにも積極的に出ていたが、いろんなメディアの中でも音楽ファンが今注目しているYouTubeチャンネルTHE FIRST TAKEに登場した。

 新譜が出るタイミングなのに、『生業』で出てくるところがクール。この回は普段のおしゃべりは封印し、パフォーマンス1本勝負、そして確かな技術を見せつけた。松永のDJのスキルも披露しているし、何よりRのラップが上手すぎる。

 すぐ後には『かつて天才だった俺たちへ』で再びファーストテイクに出演した。これもかなりもの。純粋にRは歌がうまいね。それに関しては松永が「声色変えたりするとこも1本録りで収録するんだよね。ホント天才」と絶賛していた。

 さらに2019年から1年をかけて、菅田将暉とのコラボ曲『サントラ』もついにリリースされた。ラッパー、DJ、俳優と異なる仕事のプライドを歌った曲で「みんなの人生のサントラになるような曲」という思いで作られた。

 「菅田将暉とのコラボなのに再生回数が伸びねえなあ」とか「Mステ?出てえよ!」と好き放題言っていた結果、ラジオを"たまたま"聞いていたというMステスタッフのおかげでオファーが届き、念願の初出場を果たした。

 たぶんそのスタッフはいつも聞いているんだなと思った。VTRでは「松永さん、念願の初出場どうですか?」なんていうプチ煽りも入れていたし、Mステには珍しい長めのトークの時間が割かれていた。まあ、あの場面は松永が台本を無視してフリートークをしたせいで、裏では怒号が飛び交っていたとのちに語られていたが。

 この大舞台には百戦錬磨のR-指定の緊張していたらしく、歌詞を飛ばして次の週の各オールナイトニッポンのパーソナリティに散々いじられていたが、にしてもかっこいいパフォーマンスで反響も大きかったのか、翌々週にまたMステに出場、今度は正真正銘Creepy Nutsとしての出演だった。

 こうしたメジャーなメディアでの活動も、曲作りもライブも私生活も何でもかんでもラジオを聴いていると喋ってくれるので、どんどんクリーピーナッツにはまってきた。DJの技術の優劣なんてさっぱりわからないし、Rのラップの実力も、歌うめえなくらいしかわからないのにとにかくこの二人が好きだ。

 音楽番組に出ればそのスキルで初見の人にも凄みを見せつけ、トークをさせれば軽快に笑いを持っていく。変に下ネタを多用しないところも、お互いを貶しあったりしないところも良い。見た目はラッパー風ではあるが、刺青入れたゴリゴリスタイルでもないので使える。

 メディアにも積極的に出て行って、CMソングもやって、いよいよCreepy Nutsが売れてくる。今は「負け顔」で笑いとっちゃう二人だが、これ以上広まって行った時、どうなっていくのか楽しみだ。もうホントにCreepy Nutsが好きすぎる、人として。

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ざっくりわかる!ひかりのなかに! http://mobile-rock.spursnavi.com/introduce-016/ http://mobile-rock.spursnavi.com/introduce-016/#respond Thu, 17 Sep 2020 13:04:57 +0000 http://mobile-rock.spursnavi.com/?p=2313 メンバー

ヤマシタカホ(Vo&Gt)
たけうちひより(Ba)
ジョー(Dr)

ひかりのなかにについて

 2017年に高校の軽音部で結成した三人組。翌年のRO JACKというコンテストで優勝し、その年に行われたJAPAN'S NEXT 渋谷JACKというイベントと、COUNTDOWN JAPAN 18/19に出演している。

 上記すべては夏のROCK IN JAPAN FESTIVALを運営している株式会社ロッキング・オンのイベント。それからはロッキング・オンのフェスには継続的に出ていることからも、今、プッシュしている若手アーティストの一人だ。

 出会いは最初の渋谷JACKなんだけど、何の先入観もなく見に行って、そのライブパフォーマンスに打たれ、ずっと応援しています。

 彼女たちのSNSを見ていたり、なんならライブのMCをしているところまではホントにただの子供。でも歌い出すとガラッと雰囲気が変わる。力強いドラムベースに乗って迫ってくるヤマシタカホの歌が歌い方が心に響く。悔しさを押し殺してきたような、苦しさに反抗するような、振り絞るような懸命さを見せてくれる魅力的なボーカルだ。

 世のバンドマンの憧れのステージであるロッキンのステージに立つ割には、正直MVの再生回数は伸びていない。ロッキング・オンが強く押しているバンドなんだなという印象の方が強い。YouTubeで人気を計ろうとするこちらのスタンスもどうなんだというところはあるけれど、やはりもうそれは無視できないものだからさ。

 別の記事でも書いたけど、もうちょっとブランディングをちゃんとした方がいいと思ってる。音楽以外で見えている姿があまりにも高校生すぎて(もう違うけど)せっかくのかっこいいライブがもったいない。PR写真とかの路線が音楽性にあっていないと思う。そんなに爽やかで明るい人たちじゃないでしょ。バンド名に引っ張られてるのかもしれないが。

 何度もいうけどライブはすげえいい。きっと心動かされるはず。ただしロッキング・オンも慈善事業ではないから、まずは自分たちの力で知名度を上げて集客していかないといつまでも呼ばれているかはわからないぞ。

ここからはじめるひかりのなかに

冴えない僕らに灯火を

あの頃の僕ら羨めば
後悔の連続で潰れそう
負けなくないなせめて「コレ」だけは
下を向いてる暇なんてないぜ

 最初のちゃんとしたMVが作られたのがこの曲。アルバム「放課後大戦争」のリード曲だ。だからこういうサムネは違うんだよなと思いつつ、ライブで聴いてほしいから紹介しておく

舞台裏

諦めるないつか夢は叶うし
挫けずに明日へ走れ
そういう歌を全部掻き集めて
燃やしてやりたかったんだ

 MVはないけどこの曲が一番好きかな。初めて聞いたのはライブだったけど、結構な衝撃を受けたのを覚えている。前から2番目で見た。こういうちょっと屈折した気持ちを音楽でぶつけるんだというスタンスでこれからも頑張ってほしい。

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ざっくりわかる!MONO NO AWAREとは! http://mobile-rock.spursnavi.com/introduce-015/ http://mobile-rock.spursnavi.com/introduce-015/#respond Wed, 09 Sep 2020 14:01:53 +0000 http://mobile-rock.spursnavi.com/?p=2269 メンバー

玉置周啓(Vo/Gt)
加藤成順(Gt)
竹田綾子(Ba)
柳澤豊(Dr)

MONO NO AWAREについて

 結成は2013年、大学の仲間らしい。とても不思議な魅力のあるバンド。

 ポップといえばポップだけど、どこか違和感のあるメロディライン。脱力感。そして巧みに操る日本語詩

 ビジュアルも落ち着いているし、派手なテーマは歌わない。大爆発な売れ方はしなそうだけれど、掴んだ心は離さない。ゆっくりとはまっていくようなそんな人たち。

 アーティスト写真を見ても、MVを見ても、現代のバンドの雰囲気がないんだよなあ。平成前半に解散しちゃったけど未だに話題に復活を望まれる名バンド、って感じがする。色味が薄くて哀愁がある。

 巧みな言葉選びと言葉遊び、そして独特でゆるいメロディが特徴だ。モノノアワレっていうバンド名も、ああ日本語が好きなんだなって思わせてくれる。ローマ字だけど。

 なんでもないことを題材にして、いい曲が欠けてしまう。この前のアルバムでは「シャーペンよりもえんぴつがいいよね」って言っているだけの曲とかあって良かった。この感じでいけば、書ける曲は無限にあるし、何歳になってもやっていける。

 若い女の子にキャーキャー言われるタイプではないだろう。音楽性も歌詞性も大人向き、バンド音楽の入り口に置かれる種類のものではなく、奥の方で探し当てた人に愛されるバンドだ。

ここからはじめるMONO NO AWARE

言葉がなかったら

言葉がなかったら
こんなことで悩まずに
すべてをぬくもりで
伝えられたのだろうか

 MONO NO AWAREがこんなタイトルの曲を出してきたら、聴く前から名曲だとわかってしまうじゃないか。という曲。ただこんな壮大なテーマの曲ばっかりではないのでそれはわかった上で聴き始めてほしい。

かむかもしかもにどもかも

ラバかロバかロバかラバか分からないので
ラバとロバを比べたらロバかラバかわからなかった

 シリアスな『言葉がなかったら』の対極にあるような曲。NHKみんなのうたに採用されていた早口言葉をひたすら言う曲。ただ口ずさむだけでもめちゃくちゃ難しい。挑戦してみよう。

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ざっくりわかる!ネクライトーキー! http://mobile-rock.spursnavi.com/introduce-014/ http://mobile-rock.spursnavi.com/introduce-014/#respond Sat, 05 Sep 2020 13:13:33 +0000 http://mobile-rock.spursnavi.com/?p=2262 メンバー

もっさ(Vo&Gt)
朝日(Gt)
藤田(Ba)
カズマ・タケイ(Dr)
中村郁香(Key)

ネクライトーキーについて

 元々はコンテンポラリーな生活というバンドを組んでいた朝日、藤田とそのサポートメンバーだったカズマタケイ。

 そのコンテンポラリーな生活のファンだったもっさがニコニコ動画で歌っているのを朝日さんが聴いてバンドに誘おうと思っていたところ、もっさが高校生だということを知って断念

 数年後、ツイッターでもっさがコンテンポラリーな生活のライブに来ていることを知り、自分のライブの後、その場でもっさを誘ってネクライトーキーが組まれました。なんかドラマチック。その後、しばらくはサポートで入っていた中村(むーさん)も正式メンバーになり、5人体制になりましたとさ。

  ネクライトーキー最大の武器は耳に残るもっさの歌声。アニメの声優のような子供っぽく無邪気な声。かなり特徴的だから、声が苦手と離れる人も多い一方で、好きになればとことんハマってしまう他にはない特殊な色だ。この声に一目惚れした朝日の先見の明はすごいね。

 この声に派手な音楽性が合間って、ミュージックビデオが一気に話題になった。突出したものがあればSNSに強い。そしてこの時代、SNSに強いというのは売れるための最適解みたいなもの。見事に成功した。

 ちょっとの話題性で終わっていないのは、ネクライトーキーの賢さだなあと思う。求められているような、意味はよくわからないけど、底抜けなポップソングを連発しちゃんと期待に応えていく。その一方でアルバムにはどちらかといえばメンバーの根幹にあるような、後ろ向きな心情を歌った良い曲も並ぶ。楽しさ重視の色物バンドの寿命は短い。その辺もちゃんとわかっているようだ。

 そして音源の煌めきに負けないくらい、ライブにも力がある。原曲をライブ用にアレンジするのも上手いし、ネットから売れただけあって配信も上手かった。上手いというかセンスがある。ちゃんと気持ちいいところがわかっている感じがする。この辺は実は長いバンド歴の強みでもある。

 一見するとはちゃめちゃバンドのようだけど、ちゃんと地に足着いた側面があるからこそのブレイクだと思うし、すでに大きな伸びを記録しつつ、まだまだ伸びる雰囲気があるのも楽しみだ。個人的には表現の幅が広がってきたなと思う、もっさの歌い方に注目してる。

ここからはじめるネクライトーキー

こんがらがった!

どうせ上手にやっていけやしないなら
今僕らにとって大切なもんって
皆殺しのメロディーだけ

 「だ!」がかわいいこのMV。ネクライトーキーの派手ポップの筆頭だ。このころの曲はこんなのばっかり。ピコピコなる眩しい音とキャッチーなメロディが第一印象だけど、結構な歌詞である。

だけじゃないBABY

ずっと信じていた君の言葉も
どうせいつかは要らなくなるだろうから
そんなの手放そうぜ
絶望はいつでも昨日へ向かう
心の中にあったんだ

 このバンドのもう一つの側面。そしてこっちが芯の部分だと思う。この曲の歌詞は特に好きで、しっかり心に刺さってくる。このバンドに辿り着くまでの苦しかった時間を思い出して書いたのかなって思ってる。ホントいい歌詞。もっとこういう曲が聴きたいよ。

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ざっくりわかる!赤い公園! http://mobile-rock.spursnavi.com/introduce-013/ http://mobile-rock.spursnavi.com/introduce-013/#respond Wed, 02 Sep 2020 10:29:24 +0000 http://mobile-rock.spursnavi.com/?p=2237 メンバー

石野理子(Vo)
津野米咲(Gt)
藤本ひかり(Ba)
歌川菜穂(Dr)

赤い公園について

 2010年に高校の軽音楽部で組まれたバンドが前身で、そのころはベース藤本、ドラム歌川、そしてボーカルの佐藤の3人だった。そこに一学年上の津野米咲が加入、そこからオリジナルの楽曲を作るようになる。

 長らくこの4人で活動するも、2017年にボーカルの佐藤が脱退し、翌年の2018年からアイドルネッサンスというグループで活動していた石野理子がボーカルとして加わり、現在の構成に。

 つのまいさの作っている曲がまずいい。出てきた頃はオリジナリティが過ぎてとっつきにくい感じだったけど、どんどん聴きやすさとのバランスが取れてきた。

 ボーカルはボーカル専任なので、楽器隊の構成はスリーピースバンドと同じギター、ベース、ドラムだけど、ギターがギターに専念できるので、音の幅は広い。ギターボーカルって相当難しいらしいからね。あんまり複雑なことはしにくいらしい。

 名が知られてからボーカルが変わるっているのはかなり珍しいし、やっぱり大多数のリスナーにとってはボーカルがバンドの顔なので、昔からのファンは受け入れられているのだろうか。

 個人的には佐藤千明の歌は癖が強くて苦手だったけど、石野の歌は余計な色がなくてすごく聴きやすくなったと思ってる。それほど聴いていなかったバンドだけど、新体制になってからは思いっきりハマった。今、最高

 旧体制最後のアルバムあたりから、ベースの音も大きくして目立つようになった。音楽的なあれこれはわからないが、単純にかっこいい指数が増したように思う。リズム隊が本当に力強くなってる。

 他の記事でも書いちゃったけど、旧体制の時にライブで白い衣装で統一されているのが、女の子同士のよくわからん連帯感を見せられているようで好きじゃなかったが、新体制のライブではみんな自由になっていてそれもよかった。

 新譜が出るたびに最高を更新していく赤い公園はこれからも注目すべき存在だと思ってる。2020年リリースのTHE PARKは本当に最高のアルバムだった。

ここからはじめる赤い公園

消えない

案外笑顔で過ごせてる
ただ新しい日々が
ちょっと怖いような気がした
自分じゃないみたいで

 出だしのギターソロからドラムが入ってくるところまでの展開が本当に好き。かっこいい。新体制になってからの最初の曲で、新生赤い公園の強さを見せつけた一曲

夜の公園

「そんな子はやめちゃえ」って
言いかけて飲み込む感のジュース

 入門編として最も分かりやすいのがTHE PARKに収録されている夜の公園。のMVだと思う。歌詞の内容も物語調で、そのイメージをそのまま映像にした短編映画のような作品だ。

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【ライブレポ】赤い公園「SHOKA TOUE 2020″THE PARK”〜0日目〜」 http://mobile-rock.spursnavi.com/livenavi-009/ http://mobile-rock.spursnavi.com/livenavi-009/#respond Sun, 30 Aug 2020 13:05:14 +0000 http://mobile-rock.spursnavi.com/?p=2290  2020年8月29日、今年4月に発売したアルバムTHE PARKのツアーが出来ていなかった赤い公園が、「0日目」と称して初めての配信ライブを行なってくれた。

 個人的には執筆時点での2020年ベストアルバムはTHE PARKだと思っているから非常に楽しみにしていた。ちなみにボーカルが変わってからはまだライブに行ったことはない。先日のビバラオンラインでは見たのが最初でこれが2回目。

ライブレポ

 外の映像から始まった。歩いているような目線カメラで向かうのは、公式ページでもかつて拠点として活動していたという立川のライブハウス、BABEL The Rock Tower。入り口からステージまで歩く間にはカウンターでドリンクチケットを出してカクテルを受け取るところもやってくれた。

 地下の奥にあるステージにたどり着くと、そこには「赤い公園」の大きなロゴの入った幕がかかる。そいつが開いていよいよ開演・・・かと思いきや、映像が変わって暗くなったステージが映る。いや、別撮りかい。そっちにも幕はかかっていたが、暗いのでロゴ入りのやつかどうかはわからなかった。

 幕が開くとしっとりとしたイントロが流れてくる。一曲目は『ソナチネ』から。切ないバラードからのオープニングには自信と余裕を感じられる。まだ少し緊張しているのかちょっとだけ声が不安定だ。

 一台のカメラで動きの少ない画で歌い終えると、続けて始まるのは『Mutant』だ。一気に静から動に引き動かされる。最後の曲が止まってラスサビに入るところはバッサリ切って、『絶対的な関係』に入る。

 新生赤い公園で、旧体制の曲をやるのは初めて聞いたが、十分自分の曲にしていたし、相変わらずめっちゃかっこいい曲だ。曲の続きかのように感じるシームレスな繋ぎから『絶対零度』へ。

 この曲だけの話じゃないけど、ボーカルがいい意味で強すぎず、楽器の一部のようになっている。より楽器隊の上手さが際立つ。全員が全員、主役の顔をしているバンドだなと思った。

 少しだけ間をおいて次は『Beautiful』へ。歌に注目すれば可愛らしい曲だが、歪んだギターの音でポップさとのバランスが取れている。津野米咲がギターからピアノに切り替えて、明るくポップな『KILT OF MANTRA』に入る。

 石野が体を揺らしたり、足踏みをしたり、その場からは動かないけど可愛らしい動き。踊れる元アイドルは曲に合った仕草がお上手。

 軽快なピアノラインから始まるのは『交信』音は爽やかなのに半身で歌う石野の顔が怖かったのが印象的。影のかかり具合と無表情のせいだ。ライブ中盤のポップパートの最後は「よーほー」と石野が声をあげて「YO-HO」。こっちは体を揺らして笑顔で歌っていた。

 ここからライブは再びロックバンドの表情に戻る。かき鳴らすギターに独特なタイミングで入ってくるドラムの前奏が気持ちいい『消えない』へ。このイントロはライブの雰囲気をグッと変えるのに最適だ。そういえばオープニングで気になっていた石野の声も安定してきた。しっかり声が出てきてる。ベースも楽しげに跳ねて動いてた。

 ドラムがフロアタムを鳴らして時間を作ると、ベースが入ってきてここで『ジャンキー』そういえば最近出たこのMVなんか不思議だったな、と思い出して聞いてた。昔の外国製品のCMみたいな。

 続く『最後の花』では頑なに中央から動かなかった石野がようやく左右に歩きながら歌っていた。なんかぎこちなかったけど。あと、この曲で気がついたのは、赤い公園ってボーカル以外のメンバーは自分のコーラスパート以外であんまり曲を口ずさんだりしないんだなってこと。

 夏の終わりのような切ないアウトロから、雰囲気を残して『夜の公園』へ。前の柵に腰をかけながら歌う姿はブランコに座って好きな相手と話をしているというこの曲の世界観にぴったりだった。幅狭い柵だからお尻痛そうだけど。ベースとドラムが途中顔を見合わせて、一緒に「でね」のところを歌っていたのはキュンとする光景だった。

 給水に一呼吸置いて『chiffon girl feat.Pecori』打ち込みなので最初は後ろのメンバーはコーラスだけしていた。後半は演奏してた。男性ボーカルの入る曲なのでどうするんだろうと思っていたけど、客席からコラボの人がオタクのような服装で登場した。ずっとその赤いベンチに座っていたのかい。

 ここでようやく石野が口を開いたかと思えば「新曲やります!」と一言。どうやらMCはないらしい。新曲の感想を言うなら、"らしくない爽やかな曲"。クリーンなギターロックで、赤い公園にしてはだいぶシンプルで爽やかな楽曲。若手バンドの売り出しの一曲みたいだ。難しいことをやろうとせずに、力を抜いて出来た感じがしてとてもいい感じだった。

 そして繰り出される『凛々爛々』新生赤い公園の中では特別な曲になっているのだろう。石野が客席に飛び出して歌うと、一番終わりにメンバー紹介の時間。紹介されたそれぞれがソロパートを弾いていく。最高にかっこいい。「ボーカル私!石野理子!」と叫ぶと二番の冒頭をアカペラで歌い上げる。このアレンジは鳥肌ものだ。

 そして最後は『yumeutsutsu』最後とは言わずに始めたけど、ビバラオンラインと同じ終盤の構成だったから、なんとなく終わりな気がしていた。

 「ありがとうございましたー!」と石野が叫び。すっとブラックアウトして、あまりにも潔いライブの終幕。赤い公園です!という自己紹介も、曲ごとのありがとうも言わず、一切のMCなしでおよそ1時間で16曲を駆け抜けた圧巻のパフォーマンスだった。

 ほぼ休みなく歌いきったが、わかる限りでは一度も歌詞を間違えたり飛ばしたりせず、安定した歌唱だったし、何より目に見えて息が上がったりしていないスタミナがすごいね。

 まあもうちょっと余韻を残すような終わり方でもよかったかなとは思ったけど、これはこれで珍しい形で、男気に溢れていて、今日の雰囲気にはあっていた終わり方だったかもしれない。

 もの凄く力強い演奏に引き込まれ圧倒された1時間だった。この時期が空けたら必ずライブに行きたい。これは現場で空気を感じたい、そう強く思えた。

セットリスト

1.ソナチネ
2.Mutant
3.絶対的な関係
4.絶対零度
5.Beautiful
6.KILT OF MANTRA
7.交信
8.YO-HO
9.消えない
10.ジャンキー
11.最後の花
12.夜の公園
13.chiffon girl feat.Pecori
14.新曲
15.凛々爛々
16.yumeutsutsu

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林萌々子(Vo&Gt)
ぴか(Ba&Cho)
美咲(Dr&Cho)

Hump Backについて

 公式サイトで結成は2009年に高校の軽音楽部で、となっているが、だいぶメンバーは変わってきたみたいで、最初からいるのはボーカルだけ。ベースは2015年にドラムは2016年に加入して今の体制になった。

 作詞作曲を務める林萌々子がもっとも影響を受けたバンドはチャットモンチー。まあそうよね。このくらいの年齢のガールズバンドでチャットモンチーを聞いてこなかった人なんておそらく一人もいない。

 日々の悩みや憂鬱、バンドとしての葛藤を歌った曲が多い。単純な恋愛ソングは少なく、多くの曲に「夢」という言葉が出てくる。音源を聴くと高めのかわいい声に聞こえるのに、何も知らないでライブに行くと、そのキャラクターの男らしさに驚く。

 2019年の「僕らの夢や足は止まらないのだ」ツアーでは、およそ10ヶ月で52公演というスケジュールを発表していた。これ以外にもフェスに出たり、他のバンドとのイベントに出たりしながらだ。れっきとしたライブバンド。初めてライブを見たときは想像以上のかっこよさに打ちひしがれた。男前だった。

 あんまり嬉しくないかもしれないけど、正直音源だけだと「それなりにいい曲」に終わるかもしれない。普段からはそんなにヘビーに聴いてはいない。でもライブには行きたくなるし、フェスに出ていたら優先的に見に行く。そういうバンドは他にもいるけど、Hump Backのライブは盛り上がるから、楽しいから行くというよりもそのエネルギーを感じに行きたくなる。という理由でだ。 

ここからはじめるHump Back

拝啓、少年よ

夢はもう見ないのかい?
明日が怖いのかい?
諦めはついたかい?
馬鹿みたいに空が綺麗だぜ

 わかりやすい構成にストレートなメッセージ。「夢を見て生きていこうぜ!」いくつかアルバム聴いてみても、一番彼女たちらしい曲なんじゃないかな。

月まで

最終電車を逃したんだ
一番早い電車に乗るよ

 短く駆け抜ける中にハンプバックの魅力が詰まっている。「髪でも切りにいこうぜ」の歌い方が好き。

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柴田隆浩(Vo&Gt)

忘れらんねえよについて

 時は2008年、普通のサラリーマン生活を送っていて、「こんなんで良いのかな俺の人生」と暗くなっていたところ目にしたのがチャットモンチーの「ハナノユメ」自分もこんなかっこいいステージに立つんだと思いたち、バンドを結成するに至ったそう。

 しばらくはスリーピースバンドでしたが、2015年にドラムが脱退、2018年にベースが脱退し、一人になってしまった今も、「忘れらんねえよ」として活動しています。2020年現在はサポートメンバーを入れて活動中。

 いわゆる青春パンクと呼ばれるバンドで、基本的には「モテない」「売れない」を叫んでいる。これが泥臭くもかっこよく見えてしまうんですよ。バンドって怖い。あともうそれなりに売れている。

 フェスの1番大きなステージに辿り着いたり、テレビに出まくって国民的アーティストになるようにはさらさら見えない。広く愛されるためにはちょっと清涼感が足りないよね、あまりにも、泥臭い。

 「バンドが売れるためには若い女の子のファンを狙え」というのはアイドル化しているとも言われる邦ロック界での鉄則だが、全く違う路線を行っている。あまりにも男性ファンが多い。しかもモテなそうな男たちの。

 歌詞も曲もライブも全部、伝わってくる一生懸命さがある。綺麗事よりも本音を、駆け引きよりも直球。時に過剰になることもあれど、ダサくても真っ直ぐな姿勢が、俺たちの憧れに映るのだ。

 ファンもファンというよりは、柴田を友達のように見てる。もしくはちょっと前を行く、突き抜けた兄貴、みたいな扱い。コメント欄見てても、「俺らの希望はお前だけだ!」みたいなやつが多い。結婚とかしちゃったらどうするんだろうね。

 さっきも言ったけど、バンド界隈ではもう売れている方だろうし、さすがに全くモテないわけじゃないはず。ほら、女の子はよくこういう人を「かわいい」っていうし。それでも出す曲のスタンスはあまり変わっていなくて、なんかそれに説得力がある。ファンとしては幸せを願うべきなんだろうけど、柴田にはこれからもずっとダサいままでいてほしい。それが、最高にかっこいいから。

ここからはじめる忘れらんねえよ

俺よ届け

だけども読んだ漫画の数じゃそいつに負けない

 好きな子には彼氏がいるけど、それでもずっと君が好きだ。忘れらんねえよ最大の武器はこのストーカー性。熱い愛情。全力の感情。この曲には「新・俺よ届け」という歌詞の違うバージョンもあるけど、原曲のこっちの方が好き。

バンドやろうぜ

音楽だけじゃ食べていけないから
今夜もバイトのまかない食べている
なんという なんという素晴らしい日々だ
将来雑誌で話ができるよな

 忘れらねえよの持つもう一つの側面。夢を追いかけるアツイ姿。あとこのPVがめっちゃいい。ファンや友達、アーティスト仲間が参加して作ってる。さっとわかるだけでも、グドモ、ブルエン、キュウソ、四星球あたりがいる。最後に出てくるのはこのサムネ。バンドを始めるきっかけになったチャットモンチーまで出てる。なんか感動しちゃうよ。

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