冷めた目で見てしまうのは自分だけでしょうか『感染源』感覚ピエロ

今日の一曲
楽曲:感染源
アーティスト:感覚ピエロ

プロフィール

感覚ピエロ

メンバー

横山直弘(Vo&Gt) 
秋月琢登(Gt)
タッキーパイセン(Ba)
アキレス健太(Dr)  

2013年にバンドを結成すると、その年に自主レーベルまで設立したそうです。


インディーズバンドとはざっくりいえば「大手ではないレコード会社に所属するバンド」のことです。つまり大企業ほどの力はないにせよ、多かれ少なかれバンドの売り出しや管理に関するノウハウやツテがある。

しかし自分たちで設立するということはその下地がないということ。にも関わらずYouTubeに上げた音楽がメディア関係者の目にとまり、「拝啓、いつかの君へ」がドラマの主題歌に抜擢され、一躍名を知られることになりました。

ちなみに公式ホームページでのバンドの紹介文には「確信的犯行がJ-ROCKをあざ笑う」とか「確信的ダークヒーロー現る」とか書いてありました。ちょっときつい。

感染源

Information

・2020年3月13日:YouTubeにミュージックビデオを公開
・2020年4月1日:配信限定10thシングル「毒の根の音」に収録

YouTube comments

この時期にとんでもねえ曲ぶっ刺してきたか、かっっっっこよ

改札からハチ公前までの道教えてくれてありがとうございます

OPPAIとか言ってた癖に…めちゃめちゃ刺さるじゃねえか…

「君が思うほど、君は強くない」 ってめっちゃ心にグサッと来ました…確かに自分が思うほど強くはなれないんですよね…

コロナ騒動があるからそれに当てはめて見てしまうけれど、落ち着いた後世間が忘れたころに聴くと多分30倍くらい刺さる気がする

目立つにしてもやり方がチープすぎる

MVにもしっかり歌詞を乗せているし、まあ主張もわかりやすい。なんならタイトルだけ見れば何がやりたかったのかわかる。もはや見なくてもいい、聞かなくてもいい。

ハッシュタグにも「#現代社会」と「#政治」と書かれている。なんとやらウイルス問題に立ち向かっている政治家へのプロテストソングだ

にしても仕事が早い。なんか流行っているらしいねという世間の感覚が、どうやらやばそうだぞと変わってきたのは2月の後半くらいから。それが3月の中旬には曲を作ってレコーディングして、MVまで作って発表してきた。MVも急いで作ったのがよくわかる作りになっている。この辺のスピード感は自主レーベルならではか

突きつけられた現実はこうです
「自己責任」と「自己判断」
結局一人だってことですか
じゃあ自分勝手でもいいんですか
なら好き勝手やらせてもらいますが
それはそれで批判するでしょう

ネットニュースに張り付いて、年中スキャンダルに騒ぎ立てている一部の炎上家たちのコメントのまとめのような歌詞

そりゃこういう感想を抱いている人たちが一定数いることはわかっている。僕だって政府の発表や決定が何が何でも正しいとは思っちゃいない。

でもこんな批判を歌詞にして若者たちに届けるのなら、もっと勉強したほうがいい。あまりにも学がない。勢い任せの曲だ。

おそらく上の歌詞なんかは、「自粛」とか「要請」とかに対する攻撃だと思うんだけど、なんで「指示」や「強制」にされていないのかちゃんと分かっているとは思えない。

感覚ピエロの楽曲を聴き漁っていたわけでもないのに、YouTubeがうるさいくらいにオススメしていた。たしかに話題性を狙い、知名度上げに行く作戦であるのならある程度成功かもしれない。

でもそこからファンになってもらうことを考えると、この一発はあまりにも浅はかで、嫌悪感を示す人も少なくないんじゃないだろうか。尖った姿勢でやっているっぽいので嫌われることなんてなんとも思っていないのかもしれないだろうが。

僕にはまるで刺さらなかったけど、きっとそれはこの曲の対象年齢がもっと若い層だからなんだろう。これをかっこいいと思うのは自由だが、願わくば全てを鵜呑みにすることがないように願っているよ。

もう綺麗事なんかやめにしよう

最新情報をチェックしよう!