今日の一曲
楽曲:メイプルカナダ
アーティスト:The Wisely Brothers
プロフィール
The Wisely Brothers
メンバー
Haruko Madachi(Gt.Vo)
Akane Watanabe(Dr.Cho)
Izumi Wakuri (Ba.Cho)
高校1年生の時に同じクラスのメンバーで2010年に結成。もう10年はやっている。Wiselyは「賢く」とか「賢明に」という意味。バンド名の元になっているのはアメリカのThe Isley Brothersというグループらしい。
最初の頃は大多数のガールズバンドらしくチャットモンチーのコピーをやっていたそうだが、今や方向性は全然違い先入観にとらわれない自由な音を鳴らすバンドになった
ところでYahoo! JAPANの検索窓に「The Wisely Brothers」で検索する時のサジェストには普通に歌詞とか出てくるのに、「Wisely Brothers」にスペース入れるとただ一つ「Wisely Brothers 嫌い」って出てくるのは何でだ。関係あるのかないのかもわからん。
メイプルカナダ
Information
・2016年06月10日:YouTubeにミュージックビデオを公開
・2016年07月13日:2ndミニアルバム「kanki」に収録
・2017年01月11日:1stシングル「メイプルカナダ」に収録
YouTube comments
・自分たちのしたい音楽がちゃんと形になってる感じがしてめっちゃいい
・いつ聞いてもきゅんとする
・USインディーへの惜しみない愛を感じる 「キャッチーで可愛い、恋する女の子のための音楽」というガールズバンドにのしかかるクソみたいな期待や偏見をそのビートで吹き飛ばしてくれ
・いろんな最近のガールズバンドを合わせた感じ
・あえてリズムを崩してる所。この世界観。聞きすぎて耳が柔くなったわ。
心が洗われるメロディセンス
ネットやサブスクの台頭で、簡単に音楽を聴けるようになったその反面、気に入らなければすぐにスキップされてしまうこの時代に、攻めの前奏35秒。しかも何度聴いても出だしのタイミングが掴めない。試されているような気分だ
波のない優しい音から曲は始まり、ペースアップとペースダウンを繰り返して行く。サビらしい部分のない構成は邦楽慣れしている人には聴きにくいものだけど、この曲は自然と聴ける。きっと大丈夫
ワイズリーブラザーズの曲は基本的にこんな感じ。日本語詞だけど洋楽のような展開だから掴めそうで掴めない。だからよくわからないままの曲も多いんだけど、メイプルカナダはすうっと心に染み渡ってきた。
ちなみにメイプルはカエデのこと。カナダの国旗にはカエデが描かれていて、それは「メイプルリーフ旗」と呼ばれるらしい。タイトルの意味を語っているインタビューとかは見ていないから、正確な意図はわからないけどね
朝焼けの中のような綺麗で優しい音とは裏腹に、歌詞は暗くて少し悲しげ。メロディは徐々に力強さを増していき、疾走感が最高潮に達したところで終わって行く。それで終わってみると、歌詞が頭に残っていなくて驚く。メロディの美しさや強さに心を奪われて最後まで聴いてしまえるのだ。
音楽性的にはいつも聴いているものとは全然違うかもしれないけど、新しい扉を開く入門編としてはオススメできる。あんまり力を入れずにふわふわと浸っていればいい。そして気に入ったらもう少し別の曲にも手を出してみよう。いちおうアルバムは全部聴いてみたけど、この曲の入っているアルバムが一番好きだ。曲数は少ないけどそれぞれに色があって、サラッと聴けて、もっと聴きたくなる魅力があるから。