ボーカルの脱退を発表した赤い公園に思う

  • 2017年7月17日
  • 2020年7月11日
  • コラム
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2010年に結成された4人組のガールズバンド、赤い公園
2017年8月31日をもってボーカルの佐藤千明が脱退することになったらしい。

そこそこ聞いていたバンドだったので突然の発表に驚いた。

赤い公園

赤い公園を知った曲

絶対的な関係
土曜11時台のドラマの主題歌に抜擢されたので知名度もそれなり。
100秒ピッタリで終わる勢いのある曲だ。

それからもう一つ好きな曲

NOW ON AIR
ベース中心の低音で曲がスタートするかっこいいイントロに歌が始まる時のかわいらしさのギャプにつかまれる。

本人たちも「方向性を決めないというのが方向性」と語るように、いろんな曲調のものが存在する。
曲中で構成がどんどん変わっていく曲も多く、複雑で自由だ。
赤い公園という色の入ったバンド名をしているのに、ライブでは全員の衣装が全身真っ白だった時にまず困惑させられた。
予想を次々に裏切ってくることで、興味を引かせる心理学的アプローチなのか、自分の思い込みにやられただけなのか。

フジファブリックを目指すことになるのか

ここまで一応紹介を書いてみたがここからが本題

大多数のファンはバンドを思い浮かべる時にまず出てくるのはボーカルの顔、声だ。
チャットモンチーやRADWIMPSだってメンバー抜けてるけど、そんなに聴く側としては変わらないというのが正直な所で、
多くの人は東京事変の曲と椎名林檎のソロ曲の区別なんてついていない。

だからめったにボーカルが変わるという話は聞かないし、ボーカルが辞める時は普通解散したりするのだろう。
赤い公園は公式の脱退報告で「3ピースバンドとなる」ことを明言している。
前例はある。フジファブリックだ。

もちろん状況は似てるようでかなり違う。
フジファブリックはボーカルの志村さんが亡くなってしまったというのが3人体制になった理由だった。
今思い返してもすごい才能の持ち主だったし、もっと志村さんの作る音楽を聴いていたかった。
これだけ毎年新しい音楽を聴いているのに、当時のフジファブリックの楽曲は私のipodの中でも変わらずに光り輝いている。
すごく切なく情景を浮かべる詩を書いてくれたかと思えば、独特な世界観をキャッチーでクセになるメロディーと共に提供してくれる。
初めて聞いたのはパッションフルーツで一番聴いているのは若者のすべてです。

話がそれた。
フジはほとんどの曲を志村さんが作っていて、自分がフロントマンとして歌っていた。
しかし、3人になってからはギターの山内さんが曲作りをするようになっている。
悪い言い方をすると、フジファブリックというブランドを残して別のバンドになったのだ。
これは、全く一からファンを集めるよりははるかに効率のいいやり方だが、同時にハードルも高くなる。
どうしても前のボーカルや曲と比較されてしまうからだ。
中には「フジファブリックは志村さんのイメージのままにしておきたい」という層も一定以上いて、去って行ってしまうファンもいたはずで、そういう人はもう戻ってはこない。
いろいろ語った上でアレだが、私もその口だ。志村さん以外の声で茜色の夕日は聞きたくない。そういうこと。

赤い公園は曲を作っているのはギターの子なので、曲作りに関しては問題ないのだろう。
誰がボーカルをつとめるのかでキー設定が変わるくらいで、方向性(はないらしいが)が変わることはない。
でもやっぱり声が変われば曲は違う表情を見せる。MCも変わり、ライブの雰囲気も変わる。
過去の曲は過去のイメージで美化され、「なんか違うなあ」とファンに思われ続ける。

失礼ながら赤い公園の世間的認知度はまだまだ低い。
つまり新規開拓の可能性は大いにあるわけで、そっちをメインターゲットにしていくことが大切だと個人的には思う。
おっきなタイアップでもついてどーんといけば、その時のボーカルの声で世間は認知するので、赤い公園の勝ち。

私はというとフジの時ほどフロントマンに思い入れがないので、新しくボーカルが決まった後も聞いてみようとは思っている。

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