根暗なあなたも聞けるポップサウンド ネクライトーキー

僕らのようにバンド音楽を愛している人たちの大部分はミュージックステーションに登場するようなメジャーアーティストの曲が全く心に響いてこないような種類の人間だと個人的には考えている。かつては応援していたはずのback numberもWANIMAももう我々のものではなくなってしまった。

世に広く認知されるような音楽は必ずしもいい音楽というわけではなく、とにかく前向きなものだったり、失恋を歌っているけど綺麗な部分ばかりだったりする。CMで流したりドラマなんかのタイアップをつけたりするには過激な表現を使う曲なんか起用できるわけがないのだ。あいみょんの曲でもラジオで使用禁止になったりしていたしね。

そんな人でも別に明るい曲が嫌いだというわけではない。ただ歌詞だったりから発せられるメッセージがあまりにも光をまとっていると拒絶反応を起こしてしまうというだけだ。

そこで今回紹介したいのはネクライトーキーというバンドだ。

バンドの顔はやはりボーカル

まずはこのバンドの生い立ちを紹介しようと思う。

原型はコンテンポラリーな生活というバンドで、このバンドのメンバーはギターボーカルの朝日廉とベースの藤田彩の2人が正式メンバーでそこにサポートドラムを加える形で演奏するバンドだ。こっちの方はよく知らないので詳細は割愛。一応再生回数の多かったやつを貼っておく。

ボーカルの朝日さんはコンテンポラリーな生活で曲を書きつつ石風呂という名義でボカロPとしても活動していてそれが売れた。

これをニコニコ動画で歌い手として歌っていたもっさを見つけ、その声に惚れ込んで一緒にバンドやろうと声をかけたのがネクライトーキーの結成のエピソード

一応メンバーは4人で前述のもっさ、朝日、藤田に加え、ドラムはコンテンポラリーな生活でもサポートドラムを務めていたカズマ・タケイ。PVを見てるとほぼ正式メンバーのように登場する、ナカムラ・アヤカはサポートメンバーという位置付けらしい。なんで?

曲を書いているのは朝日さんで上で貼ったサイダーガール、ゆるふわ樹海ガールと同じ人が作っていたのがもっさの歌声でこうなります。

新たに加わったキーボードと癖のある歌声で他にはない特徴というかクセというか。
わかっています。大抵の人はここで一度挫折することも。

でも何回か聞いてみたり、他の曲も聞いてみたりしていると、、

悪くない。となりませんか?
だいぶPVの制作費もかけている様子。朝日さん本気モード。

音はポップでキャッチーなのに歌詞は暗めなことだったり物騒なフレーズだったり。

うまくやってるよなんて
騙し騙しで
同窓会を避けて歩いてく
(こんがらがった / ネクライトーキー)

ライブもアルバムもとても良かった

そんなネクライトーキーは12月にフル・アルバム「ONE」を発売した。

ネクライトーキー

ライブに行ったらさらに好きになり買ってしまった。
結果的に大正解、とても良い。
YouTubeで見られる曲はほぼ収録されていて、半分は未発表の曲たち
ハズレ曲はありません。
6曲目の「オシャレ大作戦」まではお遊び感ののある曲たちで、7曲目の「がっかりされたくないな」から雰囲気がガラッと変わる。
歌詞に重きが置かれるようになり、悩みや不安がある人に刺さってくるような楽曲に。
静かな曲もあれば勢いのある曲もあり、思ってた以上に幅がある。

個人的には「だけじゃないBABY」が好き

最後にライブに行った感想を少し。
もっさの声はこのままで性格もイメージ通りです。とってもかわいい

こっちの気持ちが盛り上がるようなアレンジをしてきて気づけばうおーってなるライブ運びでとても楽しかったです。
また行きたくなるライブは大事。フェスで少し見るだけでなく、ワンマンも行って見たいと思えるようなライブでした。

原曲を聴いてなんだこれとなりつつ、ライブで超カッコよくなっていたのはこれ

好き嫌いの分かれるバンドであることは間違いないけど、好きな人はどっぷりハマってしまう魅力がある。
来年以降各地のフェスで見かけることになるバンドであることは間違いない。
今出ている曲もめっちゃいいし、これからの曲にも期待して行きたいバンドだ。

最新情報をチェックしよう!